この記事の概要
こんにちは、みるくです。
このブログでは、画像や動画編集に関することを初心者・入門者の方にもわかりやすいように紹介しています。
記事を是非ご参考にしていただき、少しでもスキルアップのお役に立てれば嬉しいです。
この記事では、After Effectsを使ったテキストアニメーションの作成方法を紹介します。
文字を手書きのように順々に表示するテキストアニメーションです。
簡単ですが見栄えが良いテキストアニメーションだと思います。
アレンジ版も別記事で紹介していますので、是非こちらもご参考にしてみてください。
【After Effects】テキストアニメーション!手書きのように文字を表示する方法 ~アレンジ編~
できるだけ丁寧にわかりやすく紹介させていただきます。
After Effectsのスキルを高めていく方法として、まずは真似すること、が効率的で良いと思っています。
ぜひぜひ真似したりアレンジしたり応用したりしていただきたいです。
それではスタートです。
もくじ
目的
After Effectsを使って、手書き風のテキストアニメーションを作成する。
開発環境
- Windows10
- After Effects
OSはもちろんMacでも大丈夫です。
ソフトはAftter Effectsだけを使用しましたが、例えばIllustratorで作成した文字画像を使うこともできます。
テキストアニメーション作成方法
完成までの一連の流れは下記の通りです。
step
1コンポジション作成
コンポジション名やデュレーションを決めます。
step
2テキスト作成
アニメーションをかけたいテキストを作成します。
Illustratorなどでテキスト作成してもいいですが、今回はAfter Effectsでテキストも作成します。
step
3テキストをペンツールでなぞる
作成したテキストをペンツールでなぞっていきます。
step
4エフェクト「線」を使う
最後にエフェクトをかけて完成です。
Step1 : コンポジション作成
コンポジションは下図のようにしました。
デュレーションは5秒です。
ゆっくりしたアニメーションにしたい場合は長めにデュレーションを調整してみてください。
Step2 : テキスト作成
背景色とテキストを作成します。
まずは背景色を決めるために、平面レイヤーを作成します。
平面設定の画面で名前とカラーを設定します。
どちらもお好きなもので大丈夫です。
ここでは、名前は背景色(Back Ground)なので「bg」、カラーは薄いオレンジ色にしました。
次に、テキストレイヤーを作成して文字を作ります。
平面レイヤーと同じように、テキストレイヤーを作成します。
テキストレイヤー作成
テキストレイヤーを作成したら好きな文字を入力してください。
ここでは「milk」と入力しました。
テキストを作成したら、フォントの位置、サイズ、色、種類を決めていきます。
まずはフォント位置です。
フォントは好きな場所に置きますが、下図では整列パネルを使って文字を画面中央に整列させました。
整列パネルは「ウインドウ(W)」→「整列」で表示できます。
次に、フォントのサイズ・色・種類を決めていきます。
テキストレイヤーを選択してから、文字パネルを使います。
ここでは、「サイズ=350px、色=ホワイト、種類=Lucida Handwriting」にしました。
文字パネルが見当たらない場合は、「ウインドウ(W)」→「文字」を選択すると、右側に表示されます。
Step3 : テキストをペンツールでなぞる
先ほど作成した文字をパスでなぞっていきます。
まずは先ほどのテキストレイヤーを選択してから、ペンツールに切り替えます。
そしてペンツールで文字を書き順通りになぞっていきます。
ペンツールで文字をなぞっていきますが、後から修正できるのでピッタリなぞれなくても大丈夫です
最初はmの書き始めの位置を左クリックします。
下図のように■が出てきます。
そこから下方向の位置を左クリックします。
このようにまた■が出てきて直線が引けました。
次に曲線部分をなぞっていきます。
直線ではなく、曲線できれいに白文字部分をなぞっていきたい場合は、左クリックを押したまま離さずマウスを横に移動させます。
まずは左クリックして直線を引きます。
左クリックは離さず押したままにしてください。
そして、クリックしたままマウスを横に動かします。
すると、クリックした■から●がついた線が伸びて線が曲がります。
このようにして直線や曲線をうまく使い文字部分をなぞっていきます。
曲線は最初は難しく感じますが、何回も書いていると感覚をつかめると思います。
曲線を描いては戻る(「Ctrl + Z」(Win) or 「Command + Z」(Mac)」を繰り返して練習してみるといいと思います。
間違えてしまっても修正できます。
前に戻ってもいいのですが、例えばこのように少しずれてしまった場合は、
■部分を左クリックしてドラッグにより修正できます。
もしくは●部分をクリックして横に動かすと、線の曲がり具合が変わります。
こうして、書いては修正を繰り返していきます。
下画像のように、残るは文字「i」の点だけまできました。
このままiの点部分をクリックすると、最後の■から曲線で繋がってしまいます。
上図のように一筆書きにしたくない場合は、画面上で「Ctrl (or Command) を押しながら左クリック」を押してください。
すると今まで書いてきたパスが終了して、新しいパスを書き始めることができます。
これですべての文字部分をなぞることができました。
Step4 : エフェクト「線」を使う
ここからエフェクトをかけていきます。
テキストレイヤーを選択した状態で、エフェクト「線」を選択します。
「線」を選ぶとエフェクトコントロールが開きます。
下図のようにパスにある「すべてのマスク」にチェックを入れて、カラーは背景色やテキストとは異なる色に変更します。
ここでは緑色に設定しました。
ブラシのサイズを変更して書いた線を太くしていきます。
ブラシのサイズの横にある青色数字を左クリックしたままマウスを横に動かすと、数値を大きくしたり小さくしたりすることができます。
右側に動かせば大きくなり、左側に動かせば小さくなります。
線を太くしたいので、青色数字をクリックしたまま右側にマウスを動かしていきます。
だいたいテキストが見えなくなるくらい線を太くしてください。
「ブラシのサイズ = 2.0」
「ブラシのサイズ = 32.5」
ブラシのサイズを決めたら、ペイントスタイルを「元のイメージを表示」に変更します。
そうすると、先ほどの緑色の線が消えて元の文字が見えるようになります。
次に、「線」エフェクトの「終了」プロパティを調整します。
画面下にあるテキストレイヤーを開き、「エフェクト」→「線」をさらに展開すると「終了」というプロパティが見つかります。
下図のようにタイムラインを0秒に合わせた後に、終了を0.0%にしてキーフレームを打ちます。
今回は3秒間で文字を書き終わるアニメーションにしたいので、タイムラインを3秒に合わせます。
そして、終了を100.0%に設定します。
これでスペースキーを押して再生してみてください。
下図のように書き順で文字が現れるアニメーションになります。
最後に微修正していきます。
テキストレイヤーを選択してからタイムラインを少しずつ手動で動かしていき、きれいに表示できていない部分を探します。
みつけたらパスを動かしたり、線エフェクトのブラシのサイズを変更したりしてうまく文字が表示するように調整していきます。
例えば、下図のように、書き順通りにならず線がはみ出してしまっています。
パスをうまく動かして修正してあげます。
きれいに書き順通りになっています。
修正した後の完成版はこのようなアニメーションになりました。
修正前と比べて、きれいに書き順通りに文字が描けるようになりました。
最後に
書き順通りに文字を表示するアニメーションを紹介しました。
意外と簡単に作成できますし、ペンツールの感覚をつかむ練習になるかもしれませんね。
今回は筆記体のフォント種類を選びましたが、もちろん日本語など他のフォントにも応用できます。
お好みのフォントでアニメーションを作っていただけたら嬉しいです。
これからテキストアニメーションをたくさん作ってブログにまとめていこうと思っています。
ご参考になれば幸いです。
また次回もよろしくお願いします。